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コロナ変異で感染力強く

スパイクタンパク質遺伝子は突然変異が生じやすい。

 

現在世界で流行中の新型コロナウイルスは、初期のウイルスに比べ、変異によって感染力が強くなったことをハムスターの実験で確かめたと、河岡義裕・東京大医科学研究所教授らのチームが、13日付の米科学誌サイエンス電子版に発表した。

 新型コロナは当初、中国・武漢市で流行したが、チームによると、感染に関わるタンパク質が変異したウイルスが出現。この変異ウイルスが欧州を起点に世界へ広まり、拡大を続けている。

以上東京新聞WEB判より

 河岡さんは「人でも同様と断言することはできないが、変異が感染拡大に影響した可能性は高い」と話している。


ここのところ、世界の遺伝子解析の専門家が次々に論文を発表してきております。下記の3つの論文から推定できる傾向について簡単にまとめてみた。(下記のサイトは英文なのであえてリンクは貼っていません)

https://www.coronavirus.gov

https://www.nih.gov/coronavirus

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/sars-cov-2/

新型コロナウイルスについてはまだまだ分からないことが多く現在急ピッチで研究内容をまとめている段階だ。
ここで共通的に云えることだけご紹介する。

新形コロナについては研究者が共有する共通認識で我々一般人が特に関心をもつ話題は一にも二にも「変異」についてだ。
変異についての遺伝子分析情報で分かっていることは、次の通り。

1.RNAの解析で分かってきたことは、このコロナは猛烈な勢いで変異を重ねている。

2.グループ内の変異は大きな影響はないが、グループが異なると感染力・重症化率など大きな差異が生まれる。(G614型から始まった変異型グループ)

3.新しいグループが生まれるスピードが速い。

4.一般的には新しいグループが生まれると古いグループは衰退し姿を消す。

5.最近注目されている現象は従来の傾向が激変し、新しいグループと古いグループが少なくとも6カ月共存する傾向が強まっている。

6.変異のスピードが速い上に、同時に複数のグループが共存する事態は、ワクチン開発や治療薬開発に大きな障害となる。

以上は私自身が専門家ではないので誤解や主観があるかもしれない。重要なことは5・6項でありこの点は間違っていないと確信している。


河岡教授の論文と世界の遺伝子解析の権威の論文から推定した共通点は、各国のワクチン利用の結果はまだまだ予断を許さないこと。ワクチンが政治的に利用されるトレンドを止めなければならないこと。今回の投稿は危機管理の鉄則に基づいている。